繊維ニュース

帝人フロンティア/中わた用原綿ブランド化/「オクタエア」販売開始

2024年10月30日 (水曜日)

 帝人フロンティアは、中空8フィン断面短繊維を使用した中わたを「オクタエア」でブランド化する。生産量不足や価格上昇などから羽毛代替素材の需要が拡大しており、ブランド化によって自社製品の浸透を目指す。ポリトリメチレン・テレフタレート(PTT)繊維を使った商品の販売を国内外で開始する。

 PTT繊維を使った「ソロテックス オクタエア」は、中空構造の8フィン断面形状で生まれる空隙によって保温性やかさ高性、軽量性が特徴。同じ重量の羽毛と同等の保温性能を発揮するとしている。原料の一部には植物由来成分を使用している。

 PTT繊維のらせん状の分子構造から生まれるソフトな風合いと伸縮性、形態安定性も備えている。毛先がソフトで、広がりにくく、繊維同士の絡まりを軽減するため、従来のポリエステル製中わたと比べてふとんや衣類への充填(じゅうてん、吹き込み工程)がスムーズに実施できる。

 ソロテックス オクタエアを使用した寝具として「バリューテックダウン」掛けふとんを商品化した。グループ会社のテクセットがテイジン公式オンラインサイト「テイジンモール」で11月下旬に販売を開始する。