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イシトコテキスタイル/SDGs対応生地が充実/ショールーム刷新し提案

2024年10月29日 (火曜日)

 学生服向け生地販売のイシトコテキスタイル(大阪市中央区)は、SDGs(持続可能な開発目標)に対応した生地の提案に一段と力を入れる。このほどショールームを刷新。シキボウや東亜紡織のSDGsに関連した生地を中心に、「アパレルメーカーが学校へ提案しやすい」(石床敏社長)素材群をそろえる。

 シキボウの素材では、国際フェアトレードラベル機構が認証したフェアトレードコットン8%以上混綿した綿糸「コットン∞」(コットンエイト)や、繊維廃材のアップサイクルシステム「彩生」、生分解性ポリエステル短繊維「ビオグランデ」を発信。彩生は学校向けではないが、沖縄のかりゆしウエア向けに採用され、「その実績を学校への提案にも生かしたい」。

 最近は気温が高く、制服に暑熱対策を求める声が増えてきたこと受け、シキボウの特殊高通気織物「S(エス)クール」や、リサイクルポリエステル100%使いのドット構造による高通気編み地「エアモーション」の販促にも取り組む。エアモーションは吸水速乾機能で汗によるべたつきを低減するとともに、2重組織による透け防止と軽量感を兼ね備える。

 東亜紡織の素材としては、ウールと生分解性ポリエステルとの複合素材「バイオハーモニー」を発信。学販のブレザーの素材としては再生ポリエステル使いが多いが、近年海のマイクロプラスチック汚染が問題になる中、「生分解性ポリエステルに関心が高まる」可能性を指摘する。

 消臭スパッツ、吸水スパッツといったフェムテックに関連した製品も展示。学販向けではないが、シューズブランド「リゲッタ」が介護施設や医療従事者者向けに開発したシューズ「リゲッタワーク」も展示する。