ごえんぼう

2024年10月17日 (木曜日)

 20年前に購入したジーンズ「リーバイス501」の穴開き部分が大きくなってきた。膝と腿の一部に穴が開き、年々この欠損が広がっている▼お気に入りのジーンズを一刻も早く復活させたい。都内の補修専門店に持って行くと「デニム生地で補修しましょうか?私が担当しますよ」とのこと。担当者は60代とおぼしき女性で、自信満々の表情。簡単な打ち合わせを済ませ「後は任せて」と話す▼戻ったジーンズを見た瞬間、一抹の不安が一掃された。堅ろうに補修され、欠損部分の風合いを維持。この女性いわく「補修前のモチーフを守った」とひと言▼名刺をいただき、今後は指名することに。本来は指名制ではないが、優れた技術と客の好みを見抜く洞察力。感嘆しながら「次もお願いします」と頭を下げたところ「予約でいっぱいです」と笑顔で断られた。たまたまスケジュールが空いていて担当してくれたらしい。残念だ。