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スタイレム瀧定大阪/秋冬の新たな装い提案/ツイード調生地などそろう

2024年10月16日 (水曜日)

 スタイレム瀧定大阪(大阪市浪速区)は、ウール(紡毛)コート以外のアウター生地・製品の提案を充実している。長引く残暑や恒常化する暖冬に対応するもので、ポリエステル100%のツイード調生地などをそろえる。変化する秋冬シーズンに向けた新しい装いを打ち出し、需要を取り込む。

 今年は、9月に入っても猛暑日を記録した地点が多くあるなど、厳しい残暑が顕著になっている。暖かい冬も恒常化しつつあり、秋冬物衣料へのニーズも変化している。同社は新たな機会と捉え、気候の変化に応じた生地・製品を多くラインアップし、市場活性化への貢献を目指す。

 ウールコート以外のブルゾンやアウターを拡充する。ポリエステル100%のツイード調生地は、軽さなどの特徴を持つ。この生地を用いてアウターを作った。デニムとフェイクレザーの組み合わせ、インディゴコーデュロイなどを使った同じデザインの製品も制作した。

 綿の2重織生地に近江晒加工を施した生地は、欧州ではワンピースなどで採用されているが、ブルゾン用途などで提案。綿100%生地とビンテージ加工の組み合わせ、人工皮革、ポリエステル100%のメルトン調生地などをそろえる。これらは生地のほか、製品での納入にも対応するとしている。

 25秋冬では「オーガニックフィールド」も重点訴求する。種の選定から綿花栽培、糸の生産までをオーガニックの工程でスタイレム瀧定大阪が管理し、トレーサビリティーが確保されている。今年収穫するわたから、これまでのプレオーガニックコットンからオーガニックコットンに移行する。

 25秋冬の重点素材やオーガニックフィールドは、このほど東京都内で開いた「2025―26秋冬テキスタイル商談会」で紹介したところ好評を博した。大阪展は今日16日、17日の2日間、同市浪速区の「ホテルモントレグラスミア大阪」で開催する。