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ルック「キース」/2月に麻のワンピース/来春はデリバリー早期化

2024年10月11日 (金曜日)

 ルックが展開する英国調の婦人服ブランド「キース」は、今春夏シーズンで成果があった気温対策のウエアを拡充する。25春夏は麻素材のワンピース、ジャケットを2月中旬から打ち出すほか、3月に半袖ブラウスを数多く投入する。東レの高通気素材「ドットエア」を採用したアイテムもそろえる。

 同ブランドが2月に麻素材のアイテムを提案するのは初めて。今春夏は、軽さやドライタッチの質感に支持が集まり「来年はデリバリーを早める。2月以降は軽さや機能に焦点を当て、素材の特徴を明確にした」(MD担当者)と説明する。

 ニットウエアは7~9ゲージが主力だったが、来春は12ゲージが増える。ハイゲージで羽織るカーディガンタイプや短丈の仕様が増加。ハイゲージのケーブルニットウエアも特徴だ。

 戦略プライスとして手に取りやすい1万8千円のカーディガンを提案、ドレスやブラウスでも戦略商品を訴求する。平均価格は前年の春夏と同等で、オールシーズン着用できるスプリングコート、ワンピースを増やした。

 プリントのワンピースやブラウスも軽い素材が主流で、従来はスポーツウエアで使用されることが多かったドットエアも採用。通気性や吸湿速乾に優れた合繊素材が増えつつあり、蝶理の遮熱素材「シェードシー」を使った商品もある。

 25春夏のテーマは「グレートブリテンウーマン」。建築や園芸、スポーツの世界で功績を残した英国女性たちを称え、そのストーリーを服で表現した。3月8日の国際女性デーを象徴するミモザをモチーフにした色鮮やかなブラウス、スカートもそろえる。

 ブランド創設40周年を記念し、アーカイブプリントの復刻受注会を開催する(11月30日~12月15日)。人気のあった柄を復刻し、ワンピースやスカートに反映する。店頭と公式ウェブサイトで注文を受け付ける。記念エンブレムを配したシャツ類も登場する予定。