繊維ニュース

東レ/スポーツ施設のパートナーに/持続可能な施設運営に

2024年10月11日 (金曜日)

 東レは、12日に全面開業する複合型スポーツレジャー施設「有明アーバンスポーツパーク」(東京都江東区)とパートナーシップ契約を締結し、マーケティングパートナーとして協業を開始した。施設内にペットボトル回収ボックスを設置し、回収したペットボトルを繊維に再生するなど、持続可能な施設運営を目指す。

 同施設は、2021年に開かれた東京五輪の競技会場として使用され、スケートボードなどが実施された。大会終了後は東京都と民間事業者によってアーバンスポーツを楽しめる場として整備された。「跡地を、みんなで遊べる聖地へ」を合言葉とし、約3・1ヘクタールの敷地規模の中にさまざまな施設がそろう。

 東レは、同施設で行われた国際スポーツ大会の感動や記憶を継承し、「スポーツ振興への寄与」「スポーツに親しむ次世代育成振興」「サステナビリティ社会の推進」に向けた取り組みを実施することに共感。持続可能なより良い社会を共創していくためにパートナーシップ契約を締結した。

 同社は、リサイクルの事業ブランド「&+」(アンドプラス)の取り組みを進める。施設内の5カ所にペットボトル回収ボックスを設置し、回収したペットボトルを高品質な繊維に再生し、原料の一部としてスタッフウエアなどに活用する。ペットボトルは年間15万本回収される見込み。

 そのほか、高い遮熱性と遮光性、UVカット性などを併せ持つ「サマーシールド」を使用したテントを施設内各所に設置し、来場者を暑さから守り、快適にスポーツできる環境を提供する。競技用義足を開発・製造するXiborgとの共創にも取り組む。