繊維ニュース

アシックス/カカオ豆の皮で染めた生地採用のシューズ

2024年10月09日 (水曜日)

 アシックスとロッテは、チョコレートの製造過程で発生するカカオハスク(カカオ豆の皮)の色で染めた生地を採用したシューズを商品化した。親子で履ける「ゲルー1130」、「同PS」で、オンラインストア、直営店を通じ10日、発売する。

 この生地の生産を豊島が担当。豊島は廃棄予定食材を染料として再活用するプロジェクトブランド「フードテキスタイル」を展開しており、従来は捨てられていた野菜の切れ端、コーヒーの出がらしなどを食品関連企業や農園から買い取り、抽出した食材に含まれる成分を染料として生地や糸を染め、新しいアイテムに生まれ変わらせている。

 今回のモデルはアシックスとロッテが“食べる幸せ、履く幸せ”をコンセプトに企画。フードテキスタイルがチョコレートの製造過程で発生した廃棄部分となるカカオハスクを染料化し染め上げた生地がアッパー素材の一部(49%)に採用された。

 ゲルー1130は価格が1万5400円、サイズは22・5~29センチと30、31センチ。同PSは1万1千円、サイズは17~18・5センチと19・5、20、21、22センチ。カラーはいずれもブラウン×チョコレートブラウン。