繊維ニュース

ユニクロ/中わたを東レと共同開発/次世代高機能アウターで

2024年10月04日 (金曜日)

 ユニクロは、軽くて暖かい機能性中わたを使った次世代高機能アウター「パフテック」シリーズを今秋から本格展開する。商品名にも冠する高機能中わた素材のパフテックは、東レと共同開発した。ベストやパーカ、キルティングジャケットなどをそろえる。価格はベストが3990円など。

 パフテックは天然羽毛の構造を化学繊維で模した中わた素材。2種の繊維で構成する。その1本1本が空洞でバネ状になっていて、髪の毛の約5分の1の極細繊維を含む粒わたが空気の層を作ることで、高い断熱効果と保温性を実現する。

 パフテックアウターは軽くて暖かいという特徴以外にも▽水や湿気に強い▽手洗いが可能▽わた抜けしにくい――といった長所もある。わた抜けが少ないため、ダイヤやブロック状、ノンキルトなど幅広いデザインに対応する。

 ユニクロは3日に、東京都内で報道陣向けの商品発表会を開催。ファーストリテイリンググループの勝田幸宏上席執行役員は「軽くて暖かいだけでなく、自宅で手洗いができる点も訴求し新たな定番商品にしたい」と意欲をにじませた。東レの大川倫央GO事業部部長は「(中わたの)かさ高性と柔らかさを両立させるのに苦労したが、10年かけて最高の素材ができた」と力を込めた。

 発表会後、さまざまな着用シーンに応じたファッションショーも行った。