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JIAM 2024大阪 10カ国・地域から149社

2024年10月01日 (火曜日)

 11月に大阪で開かれる「国際アパレル&ノンアパレル生産技術見本市JIAM2024大阪」の国内、海外含めた出展企業・団体数は22年の前回展とほぼ同数の149社になることが分かった。9月26日、主催者団体の日本縫製機械工業会(JASMA)が公表した。

 JIAMは今回で13回目。会期は11月27~30日の4日間、インテックス大阪で開かれる。1984年の初回からこれまでファッション・アパレル分野の縫製関連機械展として続いてきたが、今年初めて名称に“ノンアパレル”という言葉を入れ、あらゆる縫製関連の技術革新が一堂に集う展示会に。新たに物流、自動車、航空・宇宙産業、インテリア・家具・住居といった領域が加わり、最新の製品、技術、サービスが披露される。

 前回22年に比べ、海外からの出展スペースは2倍に拡大した。台湾縫製機械協会、中国縫製機械協会、ドイツ機械工業連盟縫製・皮革機械協会がそれぞれ独自にパビリオンを設ける。

 ホームソーイングゾーンも充実する。家庭用ミシンメーカー3社とJASMAによるソーイング体験ワークショップが企画されており、会場で業務用ミシンを使って小物入れ製作体験を提供する。プロから縫い物を趣味とする人まで広く楽しめるゾーンになりそうだ。

 27日午後1時25分からインテックス大阪国際会議ホールで、機械システム振興協会の特別協賛で、「縫製技術の課題解決に向けて」をテーマにしたシンポジウムが開かれる。経済産業省による特別講演、JUKI顧問の中村宏氏、日本アパレルソーイング工業組合連合会副会長の白石正裕氏、東レACSの久保忠博氏、ファッションデザイナーの津村耕佑氏らによるプレゼンテーションを予定する。

 パネル展示では、熟練の技術が必要なイセ込み縫製のデータ化・自動化に取り組んだ実証試験の成果が紹介されるほか、国立科学博物館の「未来技術遺産」に登録された縫製機械関連資料の展示もある。

 JASMAは、前回展の約2倍の2万人の来場を目標とする。展示内容の領域の拡大に加え、感染症による行動制限を受けなくなっていることを考慮した。