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平松工業/新たにレディース冷感肌着/好調の紳士向けも拡販へ

2024年09月06日 (金曜日)

 平松工業(大阪市淀川区)は25春夏のインナー・肌着商戦に新たに商品化したレディース向けの冷感インナー「冷たい着心地」を打ち出す。メンズでは販売好調が続く綿100%の肌着「風で紡ぐ糸」の拡販を計画する。

 8月上旬に大阪で、中旬に東京で25春夏展を開催した。7社の商談が重なる日が発生するなど展示会は「大盛況だった」(平松明憲専務営業本部長兼商品本部長)。

 25春夏に向けては、レディース向け新ブランド、冷たい着心地を重点的に投入する。ナイロン長繊維によるベア天竺を採用。触ったときのひんやり感、ストレッチ性などが特徴。

 フレンチ袖とタンクトップの2型を用意。初回で5万枚を生産した。580~780円という価格で「高コスパを強く訴求したい」考えだ。

 メンズでは、24春夏向けから開始した伊藤忠商事の風で紡ぐ糸を使った肌着を前面に25春夏商戦に臨む。

 紡績糸を生産するときに、火力発電由来の電力に加えてグリーンエネルギーである風力発電由来の電力を使用することでCO2排出量の削減を目指す。

 フライスによる白肌着(2P980円~1280円)、天竺によるTシャツ(1P780円)をラインアップ。昨年の発売以降、販売好調を続けており、25年春夏ではさらに販売を伸ばし「年間定番としてのポジションを固める」。

 2024年7月期決算では微増収増益を確保したとしており、今期は在庫の圧縮に重点的に取り組み、25年7月期も同様の業績を計画する。