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「ガンホー」/ワーク系カジュアル拡販/レディース展開視野に

2024年09月05日 (木曜日)

 伊藤忠商事は、米国発のワーク・ミリタリーブランド「GUNG HO」(ガンホー)の打ち出しを強める。米国生産の輸入品と日本企画のインライン製品を提案し、クラシカルなアメリカン・カジュアルの愛好家のニーズを捉える。デニム製品を強化したり、レディースへの展開を視野に入れてサイズの幅を広げるなどして、ブランドの認知度向上を図る。

 ガンホーは、1972年にテキサス州で創設された。テキサスの自社工場での生産にこだわり、長年にわたって〝USメード〟を貫くファクトリーブランドとして、米国では知られている。「作業服」を意味するファティーグパンツから発展したベイカーパンツをブランドの象徴とする。

 伊藤忠は2020年にガンホーの生産・企画と国内販売の権利を取得した。以降、セレクトショップを中心に販路を開拓してきた。25春夏向けから品ぞろえを拡充し、本格的な拡販に乗り出す。

 基軸商品となるベイカーパンツを打ち出しながら、小売価格を8500円に想定したイージータイプも品ぞろえに加え、消費者の選択の幅を広げた。商品によってXSサイズを設け、女性の取り込みも狙う。

 ガンホーの事業を担うファッションアパレル第一部ジーンズ・カジュアル課は、OEM/ODMを主力とする。既存事業で培ったトレンドを捉えるノウハウをブランドの提案に生かし、ブランド事業の成長を目指す。

 現在、東京都渋谷区恵比寿2の展示スペースで、ガンホーの25春夏展示会を開催している。6日まで。