ザ・メーカーズ・アパレルショー開幕 提案力が高い中国企業集結

2024年09月05日 (木曜日)

 中国トップクラスのOEM/ODM関連企業が一堂に会した商談会「第2回ザ・メーカーズ・アパレルショー」が4日に開幕した。会場のサンシャインシティ文化会館(東京都豊島区)には、高品質、高機能、小ロット・短納期のニーズに対応できるサプライヤー83社(90ブース)が出展している。開場と同時に、各ブースでは活発な商談が行われた。会期は5日まで。

 2月の初開催から約半年後に開かれた第2回は、前回から続けて出展した企業に加え初出展の企業も多く、顔触れの多彩さが増した。

 同展事務局メンバーの1社で、リーダー的役割を果たす北京和霽商務策劃の¥文字(U+7FDF)¥文字(U+946B)董事総経理は「第1回の出展者は提案力が高いサプライヤーがそろい、来場した日本のバイヤーも優良企業が多かった。有効なマッチングがなされた」と振り返った。その上で「今回も市場のニーズの変化に対応できるサプライヤーが集まった。こうした出展各社が特徴をアピールできる場にすることを目指し、案内表示を出展内容で区別するなど、工夫を凝らした」と話す。

 2回目の出展となる威海唐帛進出口(WEIHAI TANGBO)は、前回は新規顧客開拓につながったため、期待を持って2回目に臨む。山東省で自社工場を運営する貿易会社の同社は、スポーツ・アウトドアを得意とする。生地の調達も担う供給体制を訴求する。

 初出展の威海星禾国際商貿は、2023年設立の新しい会社だが、日本向けのニット製品の供給に精通した代表者が立ち上げたため、豊富な経験を生かした提案ができると言う。「ハイメゾンとの出会いに期待している」と語った。

 寧波合力国際貿易は、100%日本向けにカジュアルな婦人服や子供服を手掛ける。バングラデシュで築いた生産背景を発信するため、同展に初めて出展したと言う。現地での交渉を円滑に行うなど、バングラ生産を後押しできるノウハウも付加価値として発信する。

 南通金啓国際貿易も、日本向け100%のサプライヤーで、布帛を中心とした製品を取り扱う。大手通販との取引も多い同社は、UVカットや吸水速乾といった機能性を備えた生地を積極的に採用している。