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ユニチカ/生分解性速度が向上したポリエステル開発

2024年08月28日 (水曜日)

 ユニチカはこのほど、分解後の環境負荷を抑制した新規の生分解性ポリエステル樹脂を開発した。生分解性速度を向上させることに成功した。

 このほど開発した新規の生分解性ポリエステル樹脂は、同社が今年6月に発表した非金属触媒によるポリエステル樹脂重合技術に特定組成を組み合わせることで実現した。これまで生分解性ポリエステル樹脂は生分解速度を上げることが難しかったが、今回開発した合成技術によって生分解速度の向上に成功した。また、分解後も触媒由来の金属が残存しないため、環境負荷を抑制することができる。

 この技術は生分解性ポリエステル樹脂だけでなく、ケミカルリサイクルを前提としたポリエステル樹脂にも応用できることから、循環型社会の構築に寄与できるとする。