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ユニチカメイト/「プーマ」で30校採用目指す/周辺アイテム強化

2024年08月15日 (木曜日)

 学校体操服製造卸のユニチカメイト(大阪市浪速区)は、2025年入学商戦に向け「プーマ」ブランドの約30校の採用を目指している。今春からプーマの体育館シューズの販売に乗り出したほか、ワコールとは女子中高生向けにスポーツブラなどの販売で連携するなど、周辺アイテムのラインアップの充実にも力を入れる。

 24年の入学商戦では前倒し生産や公立高校での入学者数の定員割れなどで在庫が少し増えた。プーマの採用は20校にとどまり、24年3月期の売上高はほぼ前の期並みだった。

 来入学商戦に向けて、ブランド展開から11年目に入るプーマで、環境配慮やストレッチ、トリコット使いなど、新たなデザイン、機能性を持った新商品の投入を計画。年内にも展示会や内見会の開催を検討する。

 プーマではストレッチ素材「ゼットテン」を使ったトップレンジをはじめ、3カテゴリーの商品群を展開。動きやすさ、着心地の良さを高めるため、スポーツウエアで採用が広がる吸放湿素材「ハイグラ」やクーリング性と接触涼感性を併せ持つ「サラクール」など、独自素材を使った商品開発によって、他社商品との違いを明確にする。

 周辺アイテムの強化も進めており、プーマでは今春から体育館シューズを投入。学年によって靴ひもの色を変えることができ、ウエアとのセットで拡販を進める。

 ワコールが女子中高生の声をもとに企画した「ウイングティーン」のスポーツブラやショーツなどの販売も始めた。

 また、インターハイといったイベントなどで学校が統一した帽子を着用させるケースも増えていることを受け、帽子のセット販売も始める。

 22年入学商戦から導入している自動採寸システムでは15校が導入。生徒自身が採寸し、写真を撮ってシステムに送ると、推奨サイズが返ってくるという仕組みとなる。いずれクレジットカードで支払いができるようにするなど、利便性の向上にも取り組む。

 値上げも進めながら、今期は前期比4~5%の増収を計画する。