ごえんぼう
2024年08月13日 (火曜日)
パリオリンピックが閉幕した。選手の奮闘に感動したが、競技以外の話題が多かった感がある。どこか「不満」の多い大会になってしまったように思える▼誤審や競技会場のほか、選手村に対する不満が目立った。環境に配慮した大会とするために室内にはエアコンが設置されず、スポットクーラーなどが手配できなかった選手から「暑さに対する苦情が出ている」と報じられた▼コンディションに直結する状況への不満や苦情はきちんと伝える必要がある。ただし、怒りにまかせた暴言や乱暴な態度は良くない。スケートボードストリートのコロンビア代表が競技後カメラに向かって中指を立てたのは論外だ▼SNSでの選手への誹謗中傷も問題になった。応援するが故の不満はあるだろうが、言葉は暴力にもなる。スマホに打ち込んだ言葉で人を傷つけるのは、舌禍ならぬ、“指禍”と言えようか。パリパラリンピックでは要らない。