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クラレ/乾式不織布から撤退/MBも最新設備休止

2024年07月29日 (月曜日)

 クラレは26日、不織布製造子会社のクラレクラフレックス(大阪市北区)が製造販売する乾式不織布(ケミカルボンド不織布、スパンレース不織布、水蒸気不織布)から撤退し、メルトブロー不織布(MB)生産能力を縮小したと発表した。

 クラレクラフレックス岡山工場(岡山市)で生産する乾式不織布は、2024年12月末で生産終了、25年3月末に販売を終了する。MBは20年に岡山工場に導入した最新設備(年産900トン)を既に6月末で休止しており、クラレ西条事業所(愛媛県西条市)に置く設備(1800トン)のみに縮小した。

 同社は1972年から乾式不織布、89年よりMBを製造・販売するが、アジア企業の設備増強に伴う供給過剰と国内需要減から「事業環境が厳しさを増していたため、能力縮小による再構築が不可欠と判断した」と言う。