繊維ニュース

ITOCHU SDGs STUDIO/地球の〝あした〟考える常設展/繊維カンパニーは循環発信

2024年07月19日 (金曜日)

 伊藤忠商事が運営するITOCHU SDGs STUDIO(東京都港区)は18日、地球の「あした(=未来)」に向けた取り組みを示す常設展「地球のあした観測所」をオープンした。伊藤忠商事が世界各地で行うSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを紹介したり、地球規模で起きている問題を考える内容になっている。国内新発売のゴーグル型端末「アップルビジョンプロ」やデジタル地球儀「スフィア」を使い、地球上の課題を体感的に学べる空間を提供する。

 同展の「8つの〝あした〟観測ブース」では、伊藤忠の各カンパニーが取り組むSDGs事業について、映像とアップルビジョンプロの体験を通じて学ぶことができる。

 繊維カンパニーは、廃棄されていた衣料でも、テクノロジーの活用で新たな繊維や身近な製品に循環させられる事業をアピールする。

 従来のケミカルリサイクルでは処理が困難だった混紡品を含む廃棄衣料を再生資源化する「アルケミアプロジェクト」を紹介する。パートナーである樹脂加工・機能性化学大手のレゾナック(東京都港区)のガス化処理技術を活用して、低炭素アンモニアなどの化学製品に再生させるシステムも、身近に感じられるように伝える。

 衣料回収ボックスを展示物として設置し、リサイクルの啓発に取り組む。

 入場無料。開館時間は午前11時~午後6時。月曜休館。祝日の場合は翌営業日を休館。