ごえんぼう

2024年07月18日 (木曜日)

 ヨドバシホールディングスが3千億円弱で取得した西武池袋本店だが、同店の百貨店面積は半分になると言う▼改装オープンは2025年1月を予定。全国百貨店の売上高ランキングでトップ3に入る優良店の売り場の半分が消えることになる。売却後、一夜にしてオーナーと店子の立場が逆転し、そごう・西武が同施設のテナントになった▼百貨店部分は欧州ラグジュアリーブランドや化粧品、デパ地下の食料品となる見込み。ある大手アパレルの幹部は、同百貨店に複数ブランドを出店していたが「都内で売り上げ一番店もあった。とても残念」と肩を落とす▼既に改装工事が本格化し、200以上のテナントが営業を終えた。計画を見るとヨドバシの高級路線も透けて見える。そごう・西武労働組合が業界で約60年ぶりのストライキを決行したが、あの喧騒も今は昔。古き良き池袋西武の姿に郷愁を感じるのは筆者だけだろうか。