ごえんぼう

2024年07月08日 (月曜日)

 昨日は七夕だった。日本に「あまのがわ」は六つあるそうだが、最も七夕と関連が深そうな地域と言えば、天野川が流れる大阪府交野市の一帯かもしれない▼816年、この付近に隕石が落ちた。その一部とされる「織女(たなばた)石」をご神体にするのが星田妙見宮(小松神社)で、そこから天野川を挟んで等距離に、彦星の神社として親しまれてきた天田(あまた)神社がある。この地はもともと良質な米が取れ、甘田と言われた▼天田神社の祭神は住吉四神だが、古くは神武天皇に国を譲った神の饒速日命(にぎはやひのみこと)だった。3㌔南には饒速日命が地上へ降りる際に使ったとされる船(巨石)を祭った磐船神社もある▼三社は妙見宮を頂点に、ちょうど二等辺三角形をなす位置にある。諸説あるが、織姫は饒速日命の妻、瀬織津姫がモデルとも。国譲りと七夕、そして何かを封印したかのような三角形。たまにはそんな古代のロマンあふれる地を散策するのも面白い。