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クラレプラスチックス/リサイクル塩ビ採用/環境配慮型ターポリンで

2024年07月02日 (火曜日)

 クラレプラスチックスはこのほど、リサイクル塩ビ樹脂フィルムを採用したターポリンを「ハイドロックス―R」として1日から販売を始めた。リサイクル塩ビを活用することで、同社の環境配慮型ターポリン「ハイドロックス」シリーズが拡充した。

 テント・膜材など幅広い用途で使用されているターポリンはポリエステルなど合繊織物の両面に塩ビ樹脂フィルムを張り付けたものが一般的。近年、ターポリンなどテント・膜材でも環境配慮商品への関心が高まっていることから、同社は塩ビのマテリアルリサイクルに注目し、ハイドロックス―Rを開発した。

 リサイクル塩ビは、塩ビ複合材の製造工程で発生する端材や規格外品を活用し、プレコンシューマ―型マテリアルリサイクルしたものを使用した。トレーサビリティーが明確なことで安全データシート(SDS)の発行も可能。ターポリン重量比でリサイクル塩ビを約7割使用しており、ターポリンの基本性能である防炎配合や抗かび・抗菌など各種配合にも対応する。

 建築用養生シートや垂れ幕、フロアーシート、間仕切りカーテン、野積みシートなど幅広い用途に提案し、初年度売上高1億円、2026年度には売上高5億円を目指す。