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中塚被服/企業納入向け素材追加/別注の利便性高める

2024年07月02日 (火曜日)

 ワークウエア製造卸の中塚被服(広島県福山市)は24秋冬向けで、同社ブランド「ディモ」の素材を軸にした企業納入向けワークウエアシリーズに伸縮性のあるポリエステル(65%)・綿(35%)混素材を追加する。佐賀工場(佐賀市)などで国内生産によるフォローができる強みを生かし、顧客のニーズを細かく捉える別注の利便性を高める狙い。

 追加した生地はシキボウの国内素材で特殊技術による伸縮加工生地「パワール」。生地の整理加工の段階で生地幅を調整することで、ポリウレタンを使わずに適度な伸縮性を備える。ポリウレタンを使わないため軽く、加水分解による経年劣化が起きない。ユニホームとして求められる物性を保持するバランスの良い素材だ。

 このパワールを採用した「D553」のセットアップ商品は、素材の特性を生かしたパターン設計により、作業上のストレスを可能な限り減少させる。デザインは「ディモ」のテイストを残しつつ、さらにブラッシュアップした。展開するアイテムはブルゾン、カーゴパンツ、スレンダーパンツの3種。色はベージュ、ネービー、オリーブ、ブラック、ストーングレーの5色を展開する。

 今回の生地追加によって、ディモの素材を軸にした企業納入向けワークウエアシリーズはバリエーションが増えた。肌面に吸湿性が高い綿を使いながら、ポリエステル特有のイージーケア性を併せ持つ裏綿素材のほか、定番ワークウエア素材のポリエステル・綿混や軽量でイージーケアのポリエステル100%、綿100%でありながら伸縮性のある生地を採用したセットアップ商品も展開する。