繊維ニュース

マルヤス/混合むら防ぎロス削減/計量混合装置「まぜコン」

2024年07月01日 (月曜日)

 計量装置など製造販売のマルヤス(愛媛県新居浜市)の計量混合装置「まぜコン」は混合むらを起こさず無駄の発生を防ぐ。これまでフィルム向けを中心としてきたが、化学繊維向けにも混合むらによる不良発生を防ぐなどロス削減を訴求する。

 まぜコンは押出機じか付けの計量混合機で、各原料を個別に直接押出機に送り込むアリ地獄アダプターという構造体を使うことで“リアルタイム混合”を実現。従来の混合原料を作る、空送する、ホッパーにとどめるなどの工程を全てなくすことで、空送での分離分級や静電気での分離、比重差などで起こる混合むらの発生を抑制する。さらに、切り替え時の混合原料のロスも防ぐ。

 中でも「AB―07」は主原料に加え、サブ原料6種、計7種を混合できるタイプ。7種混合ながら、押出機にじか付けできるようコンパクトなサイズを実現している。さらに、大容量から1時間に50㌘といった極少量の混合が可能で、多様な製造条件に対応する。

 まぜコンはKシリーズの発売から20年以上が経過し、現在のABシリーズまで2500台以上を販売。この間フィルム分野中心に採用され、混合むらを起こしていないと言う。

 今後は化学繊維などフィルム業界以外にも拡販していく。