ごえんぼう
2024年06月27日 (木曜日)
その人は突然やってきた。遠路はるばる浜松から大阪まで。退職のあいさつだった▼あるオーナー系繊維企業の役員を長年務め、そのアクティブな動きで当該企業の“顔”として業界で広く深く認知される男性。筆者は年に2回、東京での展示会の際にしか会わない間柄だったが、自社の商品を熱く、分かりやすく、面白く解説するトーク力にいつも引き寄せられていた▼聞けばまだ63歳。退職の理由はストレスに起因する体調の変容とのこと。表面上は元気でいつも楽しそうに振る舞っている人でもストレスはたまる。ということを改めて実感。退職後は南の無人島に行き一人で生活するという。あまりに突飛な転身計画に本当かどうか疑ったが、どうやら本気らしい▼とはいえ、業界の複数企業からの再就職や個人契約の話は後を絶たないそうだ。有能さの証である。復帰の際には〝無人島話〟でぜひ一献。それまでお元気で。