繊維ニュース

アイトス24秋冬/サステ×動きやすさ/「環境配慮設計」対応も

2024年06月26日 (水曜日)

 ユニフォーム製造卸のアイトス(大阪市中央区)は、24秋冬向けにサステイナビリティーに加え、動きやすさを両立させたウエアを多数打ち出す。SDGs(持続可能な開発目標)や環境問題に取り組む企業が関心を持ちそうな素材、機能を兼ね備えたウエアを充実させる。

 企業納入向けのセットアップ企画では、東レの植物由来PET繊維「エコディア」を使ったAZ―1902長袖ブルゾンを開発。緯糸には伸縮性の高い「ライトフィックス」を使い、動きやすさも追求した。経済産業省のガイドライン「環境配慮設計」に一部対応し、ファスナーの取り付け仕様を巻き縫いではなく直線縫いにしてリペアがしやすい縫製にした。工場洗濯をした際のダメージによる劣化を軽減する設計も取り入れた。

 AZ―6802長袖ブルゾンは、クラボウのストレッチ素材「バンジーテック」に、特許の立体裁断技術「ムービンカット」を採用し、抜群の動きやすさが特徴。サステファクトリーを掲げるクラボウ徳島工場(徳島県阿南市)で染色加工した生地を使っていることも訴求ポイントになる。

 いずれも帯電防止規格JIST8118適合で、電子関連の製造業やガス燃料系の輸送や販売など幅広い業種に対応できる。

 環境配慮型素材「ブリングマテリアル」を使ったエコブルゾンのAZ―2206は、イベント需要にも提案できるシンプルなデザイン。エコ商品と一目で分かるようにエコマークとブリングのピスマークを付けた。

 原着ストレッチシャーリングパンツでは、原着糸使いのため、水の使用量と消費エネルギーの削減、CO2排出量も大幅に削減。漂白剤やブリーチ剤など薬剤に強く、色落ちによる劣化が気になる職種にも最適だ。

 防寒では販売から18年目となっていたベンチコートをリニューアル。裏ボアから中わたに切り替え、着心地や保温性を高めた。

 MA―1風の軽防寒ブルゾンでは、ライトグレー、ライトカーキといった女性の人気色を追加し、女性の需要や電子商取引(EC)におけるライトユーザーのニーズを捉える。立体裁断構造「HUMA3D」を取り入れ動きやすく、リブ部分をストライプにしてスタジアムジャンパーを表現。AI(人工知能)で作成したモデルに着用させたイメージ写真を披露するなど、新たな発信を試み関心を集める。