ごえんぼう

2024年06月21日 (金曜日)

 セルフレジにだいぶ慣れた。早朝のコンビニ、ワンオペで品出しする店員の手を止めずに精算を終えると、ちょっと人助けした気分になる▼日本チェーンストア協会主催「お買い物川柳」の2023年度入選作品でも、セルフレジを詠んだものが目立った。〈老老のふたりで挑むセルフレジ〉〈セルフレジ今では孫が先生に〉と奮闘する様子から、〈セルフレジだいぶ慣れたねおじいちゃん〉〈セルフレジ難なくこなす母卒寿〉という頼もしい姿までさまざまだが、生活に浸透しているさまがうかがえる▼有人レジよりセルフレジに行列ができていることも。回転率がいいからかとセルフレジに並ぶが、そうでもない。その話を家族や友人にすると、「何を買うか人に知られたくないから」との意見が多かった▼便利になる一方で、閉鎖的な社会が助長される気もする。〈セルフより人のいるレジならびたい〉という小学生の川柳に救われた。