往来

2024年06月18日 (火曜日)

 「パリ五輪後の景気回復に期待したい」と話す、プリント生地商社、北高(大阪市中央区)の高山茂也社長。生地輸出に力を入れる同社は、古くからフランスの服地見本市「プルミエール・ヴィジョン(PV)・パリ」に出展し、近年はイタリアの「ミラノ・ウニカ」にも日本勢の一角として参加している。7月のPV(現地時間2~4日)の日本出展者は前回展に比べて大きく減る。常連組の多くが、パリ五輪を直後に控える喧騒(けんそう)の中で、例年通りの集客が見込めないからだと説明するが、同社は今回も出る。円安も絡んで経費はかさむが、欧州市場開拓の手を緩めたくないからだ。この熱意が冒頭のコメントにつながる。