繊維ニュース

「インテキ深セン24」/来場者の出足順調/日系6社含む千社出展

2024年06月06日 (木曜日)

 【深セン=岩下祐一】華南市場に焦点を当てた生地・副資材展「大湾区国際紡織面料及輔料博覧会」(インターテキスタイル深セン アパレルファブリックス2024=インテキ深セン24)が5日、広東省の深セン会展中心で開幕した。日系企業6社を含む内外約千社が出展している。初日の来場者の出足は順調だった。会場変更の効果が表れた。

 今回は、19年以来4年ぶりに深セン会展中心で開催となった。市中心部の福田区にあり、昨年までの深セン国際会展中心(宝安区)に比べ、アクセスが良く、来場者数の伸びにつながったようだ。「(午前中から)来場者は多かった」「昨年展に比べてにぎわっている」などの声が聞かれた。

 一方、出展社数は昨年の11月展(約1500社)に比べ、500社ほど減った。市況の悪化が続く中、企業が展示会出展に慎重になっている可能性がある。昨年展の来場者数が伸び悩んだことや、開催時期が11月から6月に変更になったことも響いたようだ。

 日系企業はサンウェル、双日ファッション、宇仁繊維、クラボウ、KIRARI、アイリスの6社が出展した。

 サンウェルは、和歌山産地のパイル地や尾州産地のファンシーツイード、北陸産地の合繊織物などの春夏向け生地を打ち出した。同社ブースには開場早々、多くの来場者が訪れた。

 宇仁繊維は、風合いがソフトで軽量な耐久性シワ加工織物「ミラクルウェーブ」や、先染め織物のカットジャカードなどの綿使いの春夏向け素材を訴求している。同社のエージェントを通じた中国内販は、健闘している。