ごえんぼう
2024年06月06日 (木曜日)
来年開催の2025年国際博覧会(大阪・関西万博)まで1年を切った。ダイセン東京本社に勤務する筆者は「行きたい」と思っているが、周囲で興味を示す人、取材関係者は少ない▼開催への批判は承知している。建設の遅れや費用の膨張、海外パビリオンの減少、能登半島地震を機に中止を求める声があることも分かっている。それでも万博会場でリアルな体験をしたい▼新型コロナウイルス禍で長らくデジタル形式のファッションショーを見てきたが、やはりリアルには及ばなかった。高揚感に加え、モデルのウオーキングも格段に違う。あるショーモデルは「無観客と違い、人に見られていると緊張感が高まる」と話す▼万博会場ではiPS細胞から生まれた「心臓」も見れるらしい。本当なのか、空飛ぶクルマよりも課題解決につながる動く心臓を見たい。万博の回し者ではないが、批判ばかりの現状に一抹の寂しさを覚える。