繊維ニュース

マルヤス/再生装置で化学繊維にも/サンプル作成無料で

2024年06月03日 (月曜日)

 計量装置など製造販売のマルヤス(愛媛県新居浜市)は、再生装置「エコペレGP」シリーズで化学繊維の再原料化にも成功した。原料持ち込みによるサンプル作成も無料で可能だ。

 エコペレGPは工場内で出たロスをその場で、再原料化することで、原材料のロスを完全になくし、使用量削減に貢献する。さらに、独自方式で混ざりやすい小型で均一なペレット形状に再生することで、混合性を高め、混合むらなどを防ぐ。溶解せずにペレット化することで、物性変化も抑えることが可能。さらに、ロスを保管するのではなく、すぐにペレット化し、使用することで移動や保管による汚れ、異物が混入しにくくなる。

 これまでフィルムや不織布用途に展開。発売から2年、200種以上のさまざまなサンプルにも対応し、完成度を高めてきた。化学繊維には1本当たりの断面積が小さすぎるという課題を乗り越え原料化を実現した。最近では繊維業界からの引き合いも増えていると言う。

 現在、非加熱圧縮再生機の「GP2」、GP2にヒーターユニットが加わった非溶解圧縮再生機の「GP3」、広口タイプで圧縮部などが強化されたGP2とGP3の「パワーブースター」タイプとダブルクルクルローラーが搭載された「GP4」の5種類がそろう。