「AFF・東京24夏」出展ピックアップ(中)/6月5~7日、東京ビッグサイト/特殊加工の差別化製品

2024年05月29日 (水曜日)

〈サステなデニム製品/kudos garment〉

 2011年創業のデニム製品を手掛ける香港系企業。中国広東省東莞(月産能力8万着)とベトナム(同20万着)、カンボジア(同20万着)の計3工場を運営している。

 主な顧客は、欧米のカジュアルブランドやデザイナーズブランド。メンズ、レディースを問わずさまざまなデニム製品を生産する。東莞工場は小ロットに対応している(1スタイル300着から)。

 今回初めて日本の展示会に出展する。サステイナブルへの関心の高まりに対応するレーザー技術を使った加工製品を出展する。通常の洗い加工の製品と比べて、水使用量を33%、薬品を65%、電力を25%削減できることをアピールする。

〈難接着生地用の芯地/長興維依紡織科技〉

 2009年創業の芯地と織物を手掛けるメーカー。工場は中国浙江省長興県と江蘇省蘇州にあり、主にハイエンドな表地向けの接着芯地とダウンウエア向け生地を生産している。

 国内販売、輸出の双方を展開。輸出は主に韓国、ベトナム、バングラデシュ、エチオピア、ポーランド向け。日本向けは一部にとどまっている。今後、日本市場のニーズにマッチした生地を開発し、開拓を加速していく。

 初出展の今回は、難接着生地専用の芯地と、ダウンウエアに最適な塩縮加工生地をアピールする。塩縮加工生地は、さらりとした肌触りと、自然な凹凸をアピールする。

〈防水のアウター/石家庄丸織貿易〉

 2013年創業のアパレル商社。取り扱いアイテムは織物製と編み物製の各種キッズウエア、レディースウエア、ユニフォーム。協力工場は中国河北、山東、河南、天津各省の内陸部にあり、価格競争力が高い。

 輸出に特化している。日本、ロシア、フランス向けを手掛けいる。日本向けの構成比は10%。広島に事務所があり、日本の顧客に手厚いサービスを提供している。

 初出展の今回は、フランスの顧客から好評を得る防水素材使いのアウターとスキーウエア、保温性が高い綿100%シャツを出展する。アウターはポリウレタン(PU)素材使いで、さまざまな柄のプリント地を展開する。

〈高品質な羽毛ふとん/杭州暁羽家居用品〉

 2019年に設立されたホームテキスタイルの製造販売会社。浙江省杭州の自社工場を活用して羽毛ふとん、キルティング加工のふとん、マットレス、枕などの各種寝装寝具を手掛けている。羽毛製品を年間3千トンを生産する。

 大部分の製品は、小ロット生産(20枚から)に対応。中わたは羽毛が中心で、生地は薄くて柔らかく、保温性が高いポリエステル繊維と純綿、ポリエステル・綿使いを採用している。

 売上高の9割が輸出。日本市場は昨年開拓を始めたばかりだ。家具・リビングチェーン店の開拓をもくろむ。昨年の大阪展に続く2回目の今回展では、高品質な羽毛ぶとんと枕を訴求する。

〈機能性かばん生産/厦門宏興星体育用品〉

 2007年創業のバッグなどを生産する工場。生産アイテムはビジネス向けのリュック、子供用かばん、旅行かばん、ショルダーバッグなど。月産能力は9万枚。国内外の有名ブランドと取引している。

 中国内販と輸出の売上比率は9対1。輸出先は日本、韓国、米国、オランダ、スペイン、ブラジル、レバノンなど。

 輸出シェアを中長期的に2割に高める目標を持つ。その一環で、日本開拓に力を入れていく。

 今回展では、リュックサック、旅行かばん、カジュアルバッグなどを出展する。高品質で、ファッション性と収納性が高く、防水・耐摩耗などの機能性を訴求する。