トリアセ生地の認証で不備/三菱ケミカルグループ
2024年05月20日 (月曜日)
三菱ケミカルグループは、トリアセテート繊維「ソアロン」の認証に関して不備が判明したと発表した。ソアロンを使った生地で「エコテックス スタンダード100認証 N―KEN 18043」を取得できていないにもかかわらず、有効であるとした内容の認証書を取引先に提出していた。
現時点で判明している限り中東向け製品で2022年6月以降、その他の製品で23年6月以降について認証が有効でないと分かった。認証は年1回分析試験を受けて更新するが、同社担当従業員が更新のための試験や申請などの業務を怠っていた。社内調査で判明した。
取引先には、同社から連絡を取り、今後の対応を協議する。今回の事案は生地にかかる認証で、糸の認証は有効。また、ソアロン生地は19年に認証取得以降、原料や加工などの製造処方に変更はなく、品質や安全性に変わりはないとしている。