繊維ニュース

SLHが独占販売/「キャスキッドソン」再上陸/アジア市場開拓へ

2024年05月15日 (水曜日)

 TBSホールディングスの子会社スタイリングライフ・ホールディングス(SLH)は13日、英ライフスタイルブランド「キャスキッドソン」の日本市場における独占輸入販売権とライセンス権を取得した。24秋冬シーズンから直営店やネット通販などで販売する。

 同社は都市型の商業施設で生活雑貨、化粧品を展開する「プラザ」「ミニプラ」を運営、同店舗にもキャスキッドソンを展開する方針だ。

 キャスキッドソンは、英国人デザイナーのキャサリン・イザベラ・オードリー・キッドソン氏が1993年に創業。鮮やかなフラワー柄や動物柄を施したアパレル商材、インテリア、生活雑貨などを提案し人気を博した。

 2002年から日本市場への展開を開始、当初はユナイテッドアローズが販売。11年にはサンエー・インターナショナル(現TSIホールディングス)が日本事業を担当していたが、15年に英国法人100%出資のキャスキッドソンジャパンへ運営を移管。日本でも人気となっていたが、20年に外出自粛の影響などで自己破産を申請し、英本国でも衣料品小売業のネクスト・ピーエルシーが事業を買収した。

 SLHは昨秋にキャスキッドソンと「ハリー・ポッター」の協業商品を販売。同商品が好評だったことを受け、今回の取得に至った。商品はサブライセンシーにも広げる考えで、日本市場向けのアパレル商材、生活雑貨の開発にも注力。一部はアジア地域にも展開する。19年に伊藤忠商事が取得した化粧品分野の日本市場における展開は引き続き伊藤忠が輸入し、専門商社である東京堂を通じてドラッグストアなどで販売する。