平松工業/10℃温かい肌着/秋冬で薄手シフト

2024年05月10日 (金曜日)

 平松工業は暖冬に伴う防寒アイテムの苦戦を踏まえ、24秋冬のメンズインナー・肌着商戦で薄手のアイテムを増強する。この一環として、プラス10℃の保温効果が特徴の新ブランド「サーモラップ」を商品化した。

 サーモラップはカーボン練り込みのポリエステルで蓄熱保温性能を持たせた肌着。温度が10℃上がるとのデータが取れていると言う。

 ポリエステル/ポリウレタンによるベア天竺を採用しており、生地の目付が110グラムと春夏アイテムのような薄さが特徴。

 アイテムは長袖シャツとタイツで、価格はいずれも980円。このほど、東京、大阪で開いた展示会では「かなりの受注が付いた」(平松明憲専務)としており現在、レディース向けも含め10万枚をめどに作り込みを進めている。

 24春夏から販売を開始した「風で紡ぐ糸」による肌着の販売が「おおむね好調」としており、24秋冬に向けて増産体制を敷いた。

 伊藤忠商事が風で紡ぐ糸を展開しており、紡績糸の生産時、火力発電由来の電力だけでなくグリーンエネルギーである風力発電由来の電力を使用することでCO2排出量の削減を目指す取り組み。

 また、チョイ漏れ防止が特徴のボクサーパンツも売れ行き好調。24秋冬でも引き続き拡販を見込んでいる。

 昨年の展示会から「厚手のアイテムを減らし、薄手の商品ラインを充実させてきた」と言う。今後も季節感の出過ぎるアイテムを減らし、薄手のゾーンを広げる。