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旭化成など3社/エチレン製造設備で連携/原燃料転換など検討

2024年05月10日 (金曜日)

 旭化成と三井化学、三菱ケミカルは、西日本にそれぞれが保有するエチレン製造設備について、原燃料転換などの検討を共同で進める。3社の連携によってカーボンニュートラルを推進し、脱炭素社会をリードする。

 西日本に拠点を持つ3社が地区を超えて連携することでエチレン製造設備、さらには保有する石油化学製品のグリーン化を迅速かつ効率的に進める。石油資源に代わるバイオマスの原料化、低炭素燃料への転換など、グリーン化に資する具体的な方策、将来の最適生産体制などを検討する。

 エチレン製造設備は、石油化学産業の上流に位置し、製造される基礎原料を用いて生産される素材は、生活用品、自動車、半導体などのさまざまな産業に使用され、人々の生活を支えている。一方で多くの化石資源を消費し、温暖化ガス排出量の削減が大きな課題となっている。