繊維ニュース

「皆さまのおかげ」

2024年04月19日 (金曜日)

 生地製造卸の宇仁繊維(大阪市中央区)は大阪市内のホテルで17日、「創業25周年感謝の会」を開いた。

仕入れ先の産地企業や染色加工場、販売先のアパレルなど400人超が詰め掛け、盛大に節目を祝った。

 開宴のあいさつに立った宇仁麻美子社長は、「四半世紀の節目を迎えることができたのは皆さまのおかげ」と感謝の意を示しつつ、会場に糸・わた、織り・編み、染色加工、産元、縫製、物流、アパレル、小売りなどさまざまな工程の人が集っていることに触れ、「今日の集まりが何か新たなご縁につながれば」と期待を述べた。

 宇仁龍一会長は、25年前、62歳の時にたった4人で創業したことや幾度となく訪れた困難を振り返りつつ、「乗り越えられたのは皆さまのご支援・ご指導のおかげ」と語るとともに、「国産テキスタイル一点集中主義」「弱者の戦略」という基本方針が今日の発展につながったと強調。「次の30年、40年へ社員一同、心新たに頑張っていきたい」と語った。

 来賓として祝辞を述べたオンワードホールディングスの保元道宜社長は、事前に手渡された宇仁繊維の社史について、「これほど面白い社史には出会ったことがない」と宇仁繊維の紆余曲折や揺るがない経営方針について賛辞を贈るとともに、「宇仁繊維が作り上げてきたプラットフォームはこれからもっと必要とされるものだ」と指摘した。

 来賓あいさつに立ったマツオインターナショナルの松尾憲久社長は、「宇仁さんとは公私ともに仲良くさせていただいている。仕組みや考え方には何度も感銘を受けてきた」とし、30周年の式典での再会を誓った。

 懇親会前の乾杯の音頭は三陽商会の大江伸治社長が務め、国産生地を小口・短納期で納める宇仁繊維の機能を高く評価しつつ、一層の取引拡大を約束した。