ごえんぼう

2024年04月18日 (木曜日)

 約70年間にも及ぶサプライヤー契約に幕を下ろす。サッカードイツ代表のユニフォームが「アディダス」から「ナイキ」へ交代する▼「ドイツ代表=アディダス」という不文律が崩れた。この契約に政財界、世論を巻き込む大論争となっている。ドイツのハーベック副首相は「スリーストライプスのない代表ユニフォームなんて」と嘆く▼SNS上では「商業主義に伝統が破壊された」との批判も。契約満了に伴う新規入札では、ナイキが年間1億ユーロ以上、アディダスが5千万ユーロだったと言う。ダブルスコアでは仕方がない▼新しい代表ユニフォームは2027年から供給される。ドイツサッカー連盟も批判を覚悟していたのか、入札金額のリークも早かった▼一部では愛国心を主張する議員、インフルエンサーらも出現。3月下旬からこの動きを注視しているが波紋は広がるばかり。ナショナリズムをあおることにならなければいいが。