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帝人/パネルディスカッションなど実施/環境啓発イベント開催

2024年04月02日 (火曜日)

 帝人はこのほど、環境啓発イベント「Race Against Climate Change Tokyo(RACC)」を東京都内で開いた。電気自動車(EV)によるフォーミュラカーレース「フォーミュラE」の日本初開催に合わせて企画した。イベントでは内川哲茂社長らによるパネルディスカッションなどが行われた。

 フォーミュラEに参戦しているレースチーム「Envision Racing Formula E Team(ERT)」と共催。帝人は2020年からERTを支援し、メタ系アラミド繊維「コーネックス・ネオ」のレーシングスーツへの採用などの機会を得てきた。

 パネルディスカッションは、「サーキュラーエコノミーの実現に向けた産業界の取り組み」がテーマ。帝人の内川社長のほか、富士通の大西俊介執行役員、テスアムシンガポールのJohn Oh・CSO、PwCジャパングループの磯貝友紀氏が登壇した。

 この中で内川社長は、「環境問題は国境を越えて発生しており、国だけに任せていては解決しない。グローバル企業だからこそやれることがある」と強調。プラスの領域を目指すネットポジティブについて触れ、「50年のカーボンニュートラルではなく、もっと早く、もっと多くのことを生み出したい」と話した。

 イベントでは、英国レディング大学気候科学のEdward Hawkins教授によるトークセッション、京都大学大学院の齋藤敬教授とリチウムイオンバッテリーを生産するAESCの松本昌一CEOのパネルディスカッションも行われた。