『AFF大阪2024』 出展企業ピックアップ (4月9~11日、 マイドームおおさか)2

2024年03月27日 (水曜日)

機能性素材使い訴求

 カシミヤセーターが強み 嘉興新藍宝実業

 2014年に設立されたセーターの貿易会社。レディース向けが8割を占める。顧客はカジュアルブランドがメインだ。親会社(藍宝グループ)はカシミヤ糸を生産しており、その糸を使うケースもある。

 主に輸出を手掛け、日本、米国、香港向けが多い。年間輸出高は800万㌦。主力の日本向けは、直貿が多い。今後はセーターに加え、親会社のカシミヤ素材も売り込み、売り上げのさらなる拡大を目指す。

 6回目の出展となる今回は、特殊な獣毛使いなどをアピールする。UVカットや接触冷感、抗菌防臭などの機能性も訴求する。

東南アジアでも生産 建宇実業

 1992年に設立されたアパレルなどを取り扱う大手商社。幅広い製品のOEM/ODMを手掛ける。福建省泉州にある合弁縫製工場の年産能力は、約1千万着。出資先を含む協力工場は、中国国内と東南アジアに複数ある。

 デザインチームを擁し、毎シーズン約200点以上を開発する。日本向けはデザインの提案力と品質の安定性を武器に、売り上げを拡大しつつある。

 今回展では、アウトドアウエアとカジュアルなジャケットを打ち出す。アウトドアウエアは機能性や着心地の良さ、多様なデザインをアピール。カジュアルなジャケットは、オン・オフ双方で着用できる点を訴求する。

ボトムが主力のメーカー 青島浩然制衣

 2007年に設立されたボトムが中心の縫製工場。山東省青島にある自社工場は、織物製と編み物製の双方を手掛け、幅広いボトムを生産している。月産能力は10万着。

 日本と韓国向け輸出を手掛け、売上比率は日本80%、韓国20%。日本向けは市況低迷などの影響で、ここ数年は縮小。顧客の大ロットの注文がASEAN生産にシフトし、小ロット生産が増えている。そのため、展示会を通じた顧客開拓を積極化し、挽回を図っていく。

 AFF展には毎年出展している。今回、春夏は接触冷感、秋冬は保温・柔らか素材使いのボトムをアピールする。