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三起商行/ビキューナ活用してブランディング向上

2024年03月15日 (金曜日)

 三起商行(大阪府八尾市)は24秋冬から「ミキハウス」の最高級ライン「ゴールドレーベル」の最上位アイテムであるビキューナシリーズの販売を立ち上げる(一部既報)。また、飛騨高山の工房・オークヴィレッジ(岐阜県高山市)とのコラボレーションを通じ“100年使える”をコンセプトとする家具を発売する。

 ゴールドレーベルの販売を22秋冬物からスタートし、24年3月期での売り上げは3億円となった。24秋冬からは新たにビキューナシリーズを投入し、売り上げを5億円に引き上げる。

 ビキューナはアンデス山脈に生息するビクーニャから取れる毛。直径が11~14マイクロメートルと極細で「軽さ、暖かさが飛び抜けて優れている」のが特徴。東洋紡糸工業がビキューナ50%/ベビーカシミア50%の混紡糸を生産する。

 「ブランディングを引き上げるための重要アイテム」に位置付けており24年秋冬では、大人用セーターで143万円、ベビーマントで110万円、子供用セーターで96万8千円という3アイテムを打ち出す。

 家具では、100年かけて育てたナラ材で100年使える家具を製造することを目的にオークヴィレッジと協働。ベビーベッド(100万円)、ハイチェア(36万円)、チェスト(120万円)をラインアップする。国産のナラ材のため樹齢が長く木目が美しく、経年変化を楽しめるのが特徴。

 ギフト向けの商品群も充実させた。価格別や購買ランキング別の提案を考えているほか、24春夏から展開する日本ならではの甚平、扇子、手拭い、ご当地シャツなどを24秋冬でも重点的に打ち出す。