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「エコアルフ」/内装も環境配慮型に/新宿高島屋に4号店

2024年03月13日 (水曜日)

 三陽商会が展開するスペイン発の環境に配慮したファッションブランド「エコアルフ」はこのほど、新宿高島屋(東京都渋谷区)8階に新店舗を開業した。国内で4店舗目。7割をメンズ商品で構成する。スポーツやアウトドアシーンでも活用できるデザインのアウターやジャケット、バックパックを用意。主力アイテムのスニーカーは常時約30種類をそろえる。店の壁や什器(じゅうき)、床には廃材などを再利用している。

 店頭にはペットボトル由来の再生ポリエステルを使用したリバーシブルアウター(3万3千円)や、海洋プラスチックごみ由来の再生ポリエステルを用いたスニーカー(9900円から)などが並ぶ。いずれも再生素材や環境負荷の低い天然素材を採用したスタイリッシュな商品だ。

 内装には異業種3社の協力を得た。試着室の壁紙はエプソン販売の環境に配慮した技術で、沖縄県宮古島の海の画像をプリント。トルソーの原料にはアウディの正規ディーラー、アウディジャパン販売(同世田谷区)が顧客にコーヒーを提供した際に出たコーヒーかすを使った。店内に設けたシートは、トヨタ自動車の車に搭載するエアバッグ製造時に出た残反が用いられている。

 今回の出店を機にエコアルフと新宿高島屋は、回収した資源ゴミからアップサイクル製品を開発するなどの協業企画を計画している。環境問題解決のため、啓発活動やサステイナブルファッションの推進でも連携を図っていく。