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「マッキントッシュ・ロンドン」盛夏/オーセンティックへ移行/セレモニー服も充実

2024年03月12日 (火曜日)

 三陽商会が展開する婦人服「マッキントッシュ・ロンドン」は、数シーズン続いたカジュアルを軸にしたアイテム構成からオーセンティックに振った企画へ移行する。今盛夏シーズンは英国調や本物志向を強めたシャツ、ワンピースが充実。同社では「上質で洗練されたセレモニー服も展開する」(同ブランドのMD担当者)と説明する。

 今春物の初動は、スプリングコート、シャツなどが前年同期比2桁%増と好調。中でもプロパー販売がけん引し、ノーカラー仕様のアウターや短丈のコートが売れ筋になっている。セール販売も堅調だったものの「春物プロパー商材の早期投入が実った」と話す。

 店頭では、ブランドが得意とする英国調の上質アイテムやプリント物が稼働し、セレモニー需要に即した単品も動いている。今盛夏では、オリジナルの幾何学柄やスモーキーなチェック、ストライプ柄を採用。オリジナル柄をシャツやワンピースに反映させるほか、酷暑、残暑を想定した機能を付随させる。

 企画の半数以上で接触冷感機能を付加、さらにUVカット、吸水速乾、抗菌防臭といった近年で求められる機能を盛り込んだ。デザイン面の工夫として、シャツの首元にギャザーを寄せたほか、袖のドローコード使いで「シンプル過ぎずに、奇麗めのスタイルを提案する」とした。

 例年では8月中旬に秋物コートを投入しているが、今年は9月以降に先送りする計画。残暑を想定したMDを導入し、実需を意識した盛夏物を6~8月に販売する。6月末には打ち出し商品として、接触冷感加工を施したレーヨンストライプブラウス(3万9600円)を提案。経糸にレーヨンモダール、緯糸にキュプラを使用し、ワッシャー仕上げで清涼感のあるブラウスになっている。