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「インテキ上海」の日系生地商/各社初日に約200社と商談/海外来場者も戻る

2024年03月08日 (金曜日)

 【上海支局】6日に開幕した服地と副資材の国際展「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2024春夏」の「ジャパン・パビリオン」は2日目の7日も盛況だった。生地商社の出展各社の初日商談件数は、180~215社となった。イタリア、スペイン、韓国、ドバイなど、海外からの来場者の姿も目立った。中国のビザ発行が緩和されたことが影響しているようだ。

 サンウェルは今回展で、天日干し風の質感を持ち、ストレッチ性とキックバック性を持つナイロン使いの平織や、ポリエステルのリサイクル素材を使い、イージーケアなどの機能性を持つツイルなどをアピールする。同社は現地開発の備蓄品を武器に、ネット通販専業から百貨店アパレルまで、幅広いブランド向けの販売を伸ばしている。

 瀧定名古屋は、小ロット・短納期のニーズに応える合繊素材使いの日本製生地を前面に打ち出している。経、緯で異なる色の糸を使用し、立体感を表現した平織などが引き合いを受ける。同社は内販で、合繊混の織物を強みとしてネット通販ブランド向けを拡大している。

 双日ファッションは、天然素材使いを中心に、機能性を備える先染め織物やプリント生地などを出展。日本製と中国製双方を豊富に備蓄し、小ロット・短納期で納めるサービスをアピールしている。

 宇仁繊維は、機能性と意匠性の双方を追求した夏に最適なジャカードや、プリント生地を訴求している。新規顧客の地場ブランドに加え、イタリアやスペインなどの海外来場者からも注目されている。