大和紡績/ニーズに即した素材で需要獲得/「クールデプロ」など開発
2024年03月08日 (金曜日)
大和紡績は、ナチュラルや環境に焦点を当てて開発した素材を打ち出す。新たにリサイクルナイロン長繊維を使用した「クールデプロ」やナイロンと綿の2層構造糸「ツインレットN」などを商品化した。時代の要請や社会ニーズに合致した製品の提案で需要を取り込む。
クールデプロは、GRS(グローバル・リサイクルド・スタンダード)認証を取得している異形断面の再生ナイロン長繊維を使用した生地。サステイナブル対応に加えて、接触冷感性が特徴。水分移行性にも優れているため、2層構造編み地と組み合わせることで肌側のべたつきを抑えることができる。
「ツインレットN」も環境対応と機能を組み合わせた。GRS認証取得のリサイクルナイロンを上質な米綿で包んだ2層構造糸で、バルキー性や抗ピリング性、速乾性といった特徴を持つ。顧客ニーズに応じて芯がポリエステルの「ツインレット」と使い分ける。
これらの新素材はこのほど開催した「2024春 サステナブル&機能素材展」で紹介した。展示会は「ナチュラル」「エコスタンス」「セーフティ」など、五つのカテゴリーを設け、米綿を100%使用した「テキサス7」、綿100%で合繊並みの速乾性を付与した「ミラクルドライ」、衛生加工素材「クリアフレッシュVO」、羽毛の機能加工「ミラクルブルー」などを並べた。