ごえんぼう

2024年02月29日 (木曜日)

 東京の新交通システム「東京BRT」に乗る機会があった。都心と臨海地域を結ぶ高速輸送バスのことで、交通インフラが脆弱な晴海エリア(東京都中央区の埋立地)の利便性向上を狙っている▼このエリアは2020東京五輪の選手村があった場所で、選手村施設が分譲マンションになったことでも話題。隣接する豊洲、勝どきエリアにも停車し、現在は輸送力や定時性などを検証している▼この地域はタワーマンションが増え、人口が増加中。地下鉄や新交通ゆりかもめの駅もあるが、既にキャパシティーを超えている。勝どきに事務所があるアパレル企業に話を聞くと「毎朝の通勤時は大変。都の対応は遅い」と嘆く▼東京BRTの運行ルートは、虎ノ門ヒルズから臨海部の東京テレポートまで。途中新橋や東京ビッグサイトにも停まる。急激な環境変化に対応する難しさ、意に反して東京の縮図を体感することになった。