ごえんぼう

2024年02月28日 (水曜日)

 22日、日経平均株価がバブル経済期だった1989年の水準を上回り、約34年ぶりに史上最高値を付けた▼個人的には「株式投資は広義でギャンブルの一種」との考えを持っており、株を購入したことはない。完全な門外漢だが、ここまで上がると買ってみようかという気にもなる▼株価上昇に対して実態経済は低迷したままだと感じるのは筆者だけではないはず。名目GDPでドイツに抜かれ、一人当たり名目GDPではOECD38カ国中21位、G7では最下位だ。実質賃金が物価上昇に追い付いておらず、企業業績も好調なのは一部大企業だけという構図は変わらない▼わが繊維業界の圧倒的多数は中小零細企業。日常の取材の中でも「景気が上向いている」との言葉はほとんど聞こえてこない。永遠に膨張を続ける泡など存在しない。今こそ地に足つけた施策が求められるのではないか。ということで、やっぱり株は買わない。