LIVING-BIZ vol.103(7)/西川/JBA日本毛布工業組合

2024年02月16日 (金曜日)

〈西川/新社長執行役員に菅野氏/「長い歴史×テクノロジー」〉

 西川の新社長執行役員COOに、菅野達志上席執行役員が1日付で就任した。西川八一行代表取締役会長兼社長執行役員は、代表取締役会長CEOに就いた。

 菅野氏は、4月25日の株主総会で代表取締役に選任される予定。

 同社は今後、これまで以上にスリープテックを取り入れ、「寝具メーカー」から「睡眠ソルーション」を提供する国際的な企業「nishikawa」へと変革を進める方針を示す。デジタル関連事業の経験や、事業の企業間連携と国際展開のノウハウを持つ菅野氏が社長執行役員COOとなることで、睡眠ソルーションビジネスの迅速な発展を図る。

 菅野社長執行役員COOのコメント

 西川の長い歴史の中で磨き上げられてきた商品やサービスは、日本のみならず世界でも通用するものではないかと考えます。これまでの経験を生かし、歴史の中で培った西川の強みに、テクノロジーなどを掛け合わせ、新たな価値の創造を実現してまいります。

 そして全ての役員、社員が一丸となって、当社のタグラインである「よく眠り、よく生きる。」を実現するために、最先端の「スリープテック」を取り入れ、世界中の皆さまへ睡眠ソルーションを提供できる500年企業としてのnishikawaへと進化を遂げてまいります。

〈全国の拠点を再編〉

 西川は新体制発足を機に、全国の拠点の再編を加速させている。2019年の統合来、エンドユーザーである生活者へ価値ある商品・サービス・情報を伝えるために最もよい方法、デジタル技術で企業を変革するDXを含む「睡眠ソルーション」の具現化、従業員が働きやすい環境は何かを模索。これに基づき段階的に再編してきた。

 東京では仮眠ルームの導入をはじめ、執務スペースの環境も改善。福岡では体験型ショールームを開設した。今春をめどに札幌、名古屋、大阪のオフィスの環境改善を行い、生活者に価値を伝える場の展開も検討する。各研究機関も日本睡眠科学研究所に集約した。

 すがの・たつし 1989年3月慶應義塾大商学部卒、同年4月三井物産入社、91年8月国立台湾師範大留学、2003年4月上海市に合弁事業会社を設立し出向、10年10月三井情報経営企画部長(出向)、18年4月三井情報取締役副社長執行役員(出向)、19年4月三井物産〈広東〉貿易董事・総経理、21年5月広州日本商工会会長、23年8月西川に入社し上席執行役員。57歳。

〈JBA日本毛布工業組合/被災地へ毛布送る/能登半島地震で要請受け〉

 日本寝具寝装品協会(JBA)は、元日に発生した能登半島地震の被災地へ毛布6千枚を送った。

 地震発生の1日夜に経済産業省からの支援要請を受け迅速に対応。2日、3日の2日間に分けJBA加盟企業の倉庫から送った。

 JBAは大規模災害時の被災者支援として、経産省と連携しながら災害時での睡眠に必要な寝具類の開発に向けた業界統一製品作りを推進。備蓄・物流体制を含め整備してきた。

 日本毛布工業組合も経産省からの支援要請を受けて3日から、主に国産毛布4万900枚を現地へ搬送した。

〈今日までホテレスショー/寝具関連も提案強化/騒音対策や空間提案など〉

 宿泊・外食・レジャー業界に向けた商談専門展「第52回国際ホテル・レストラン・ショー」(ホテレスショー)が、今日16日まで東京ビッグサイトで開かれている。主催は日本能率協会など。給食・宅配サービスなどの同時開催2展と合わせ「HCJ2024」として開催。約750社が出展している。

 ベッド・寝具関連では、フランスベッド、西川、シモンズ、スリープセレクト、日本ベッド製造、コンフォートアライアンスなどに加え、イノアックコーポレーションやニトリが初出展。ニトリは自社生産によるお手頃価格と幅広い品ぞろえといった強みに加え、特注品の製作や内装施工などの法人向けサービスも訴求。ベッドだけでなく施設空間全体のコーディネート提案に力を入れている。

 イノアックコーポレーションは、日本で初めてウレタンフォームの生産を始めた高分子素材のリーディングカンパニーで、多くの寝具製造卸にもウレタンを提供している。初出展の今回は、六角形スリットが特徴でスムーズな寝返りを促す「ファセットマットレス」、新製品の「ラグフォート」など、ウレタンメーカーならではの視点で開発した自社製品を打ち出した。

 ミズノは、ホテルやレストラン従業員が快適に働けるシューズや骨盤ベルトなどの保護サポート用品、座ったままスクワットができる椅子などのほか、昨年来「ミズノスリープ」として展開するマットレスや枕なども出品した。

 西川はコンディショニング・ギア「エアー」マットレスシリーズをはじめ、高反発ベッドマットレス「ナチュラルフォーム」「西川リサイクルダウン」を使った羽毛掛けふとんなど幅広く提案。エアーではホテル仕様も展開している。今年は新たに吸音素材も披露。インバウンドを中心に騒音の困りごとを抱える施設のソリューションを手助けする。

〈「バラート・テックス」/印繊維産業の総合力発信/ジャパンパビリオンも〉

 インド繊維産業の総合力を結集した、テキスタイル・アパレル&衣料品生産設備展示会「Bharat Tex2024」(バラート・テックス)が、26~29日に同国ニューデリーで開かれる。インド政府繊維省後援の下、繊維輸出促進評議会のコンソーシアムが主催する。

 日印国際産業振興協会(JIIPA)は、同展にジャパンパビリオンを設置するとともに、日本人バイヤー向け視察ツアーで来場を促進。両国間のビジネス活性化を後押しする。

 JIIPAのゴドデガ・プラシャント理事長は、同展について「モディ首相が提唱する『メイク・イン・インディア』、農場から繊維、工場、ファッション、海外へという『5Fビジョン』を具現化したもの」と強調。原材料から最終製品までバリューチェーン全体にわたる高い国際競争力、持続可能な繊維製造ハブとしてのインドの強みを発信する。

 ジャパンパビリオンには1月中旬時点で、ヤギ、興和、スタイレム・インターナショナル、カケンテストセンター、ニッセンケン品質評価センターなど12社が出展予定。日本人バイヤー向け視察ツアーでは、五つ星ホテル無料宿泊やガラディナー、空港と会場の無料送迎などのサービスを提供する。

 バラート・テックスでは、ホームファッション関連を含む生地・製品と、機械設備関係を二つのコンベンションセンターに分けて開催。インド国内28州はもとより、海外を含め約5千社が出展、4万人以上(うち海外3千人)の来場を見込む。持続可能性やグローバルサプライチェーン、デジタル化など12のテーマ別セッション、双方向性の生地テストゾーンなども展開する。