ごえんぼう

2024年02月02日 (金曜日)

 電車で座ったときは駅に止まるたびスマホから目を離すようにしている。寝過ごし防止と目の前に立った人を確認するため。必要であればサッと席を譲れる自分でいたい▼自身がマタニティマークを付けていた20数年前からかばんもチラ見する。その節は結構助けられた。せめてもの恩送り。とは言え、寝入ってしまったり、タイミングを逃がしたりして声を掛けられないことも。断られると、余計なお節介かと次はためらってしまう▼外見からは分からない障害や疾患があることを周囲に知らせるヘルプマークも普及してきたが、それと同時に世間の世知辛さも映し出す。その配慮が必ずしも席を譲ることとは限らないが、マークを一見し知らんふりする光景をよく見る。こうしたマークを優しさの強要と受け止める人も少なくないそうだ▼それでもマークの登場には意味がある。これからも駅に止まるたびバッグをチラ見しようと思う。