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環境日記コンテストで小学生5人が「服福賞」/三陽商会

2024年02月01日 (木曜日)

 三陽商会はこのほど、エコギャラリ―新宿(新宿区立環境学習情報センター)が主催する「2023年度新宿区『みどりの小道』環境日記コンテスト」に協賛し、企業賞の「SANYO服福賞」を選出した。昨年12月には表彰式と座談会を実施。区内19校から866点の応募があり、小学生5人を選出した。

 新型コロナウイルス禍ではオンラインで表彰式を行っていたが、今回は3年ぶりに対面での表彰式と座談会を開催。継続的なテーマである「服やものを長く使うことの大切さ」に沿って、受賞者による不用な服をリメークした成果物の発表が行われた。

 優秀賞を受賞した前島結莉さん(淀橋第四小6年)は「環境日記コンテストでわたしが一番目指していたのがSANYO服福賞だったので、本当にうれしかったです」と話した。着られなくなった服をリメークした際の日記と、実際に製作したアイテムに評価が集まった。

 同じく優秀賞を獲得した安栖史緒さん(余丁町小5年)は「手芸が好きなので、これからも服をアップサイクルしていろいろなものに作り変えて長く使いたい」とコメント。成長しサイズが合わなくなったお気に入りの服をエコバッグにリメークした。加えて「捨ててしまうのはもったいない」としている。

 三陽商会では、こうした取り組みを通じ、服やモノを大切に使うことを発信、服や布のアップサイクルやエコな取り組みを訴求している。同社はCSR活動の一環として、14年から服を長く大切に着ることを伝える「服育授業」も行っている。本社を構える新宿区内で地域の子供たちに学ぶ機会を提供している。