繊維ニュース

「三陽山長」/障害ある修理職人の育成へ革靴の寄付募集

2024年01月29日 (月曜日)

 三陽商会は紳士靴ブランド「三陽山長」で、靴磨き・修理の専門店を運営する革靴をはいた猫(京都市)と提携し、障害のある若者の人材育成支援を行っている。その一環で、三陽山長の直営5店舗では履かなくなった同ブランドの革靴の寄付を募る。回収した革靴を、職人に障害のある若者も採用している革靴をはいた猫に提供し、職人育成に生かしてもらう。回収期間は2月1~29日まで。

 靴のライフサイクルを伸ばしつつ、障害のある若者が一流の職人になるための経験を積む機会を増やそうと、両社は2022年に「三陽山長をはいた猫」プロジェクトを立ち上げた。

 同年12月に今回と同様の狙いで革靴の寄付を募集。18足の革靴が集まった。革靴をはいた猫の職人が修理やメンテナスを施した後、12足を三陽山長の認定中古靴として販売。購入客からは「上質な靴を買いやすい価格で購入できた」などと好評だった。

 今回も集まった靴を職人が修理・メンテナンスし、状態が良好なものは認定中古靴としてオンラインストア「三陽山長公式リユースストア」で販売する。売上金は同プルジェクトの運営に役立てる。

 回収する5店舗は、日本橋高島屋SC店(東京都中央区)、東京ミッドタウン八重洲店(同)、東京ミッドタウン日比谷店(千代田区)、玉川高島屋SC店(世田谷区)、ミッドランドスクエア店(名古屋市中村区)。