コンバースジャパン設立/伊藤忠、04年度500億円計画

2002年04月25日 (木曜日)

 伊藤忠商事は24日、日本での「コンバース」ビジネスの強化を狙いに10日付でコンバースジャパンを全額出資で設立したと発表した。好調を続ける米国コンバース社がこのほど新コーポレートロゴを設定、複数のNBAプレーヤーと専属契約を結ぶなど積極的な姿勢をみせており、それに呼応し機能をジャパン社に集中させ、コンバースビジネスの世界戦略の一翼を担う。

 伊藤忠は99年にアパレルとアクセサリーの商標権を取得、01年4月にはフットウエアでの権利も得て、これまで全アイテムの一元管理とトータルイメージの発信強化に取り組んできた。01年はカジュアルウエアが前年比8%、フットウエアが同3%各増など中核アイテムが好調で、同年のブランド売上高は400億円(上代)に上った。今後、ジャパン社に専任スタッフを置き、米社の世界戦略とより歩調を合わせた活動を展開、トータルショップの出店・運営にも乗り出し04年度500億円(上代)の販売を見込む。

 一方、米国内売上高が予算比2倍を記録するなど好調な米社もこのほど新しいロゴでありキャッチフレーズ「SHINE」を発信、03年度10億ドル(約1300億円)の目標を掲げる。ジャパン社もニューロゴを03年春夏から日本市場で採用し、統一イメージを浸透させる。